やっぱりカルカン

ラ・ラ・ランドのやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.8
2回目の視聴。1回目に見た時は大号泣したが、2回目は展開が分かっていて冷静に見れたので最後にウルっと来たぐらいで済んだ。ラ・ラ・ランドは、音楽と色がとても良い。ミアとセブがたまにうっかりしてやらかしてるのが「若さ」を物語っていて、正真正銘のオトナの恋愛映画ではない事を象徴している。
この映画はカップルで見るとケンカになる場合があるので注意が必要。

ミアとセブはきっと一時的に強く心が繋がっていただけで、その想いは脆くふとした事で簡単に壊れてしまうものだったと思う。
家(部屋)のテイスト、持ち物、趣味や乗っている車からも2人が違うタイプの人間であると分かる。お互いにそうだったと思うが、特にミアはジャズを愛し夢を熱く語る彼の事が好きだったのだろう。
エピローグで「幸せな2人」ルートのアナザームービーが流れるが、ミアとセブには途中どんな選択があったとしてもこんなに幸せな未来が訪れる事はなさそうだと思った。(個人的にはあれはミアとセブでもミアでもなくセブの想像した世界なんだと思う)

映画を見終わった後、結末に納得がいかなかったり、ミア派とセブ派に意見が分かれる場合がある。
一緒に見た相手と感想が一致すればいいが、好き嫌いが分かれてセブ派が結末にブチ切れたり、セブ派がミア派を強く非難するなど変な火種が生まれてケンカになったという話を聞かなくもない。
映画の中ではともかく現実に大喧嘩になったら取り返しがつかないので、こういう映画だから仕方ない。これはこういう作品なんだと思って受け入れよう。
何があっても強く、逞しく生きて行こう。