Rita

ラ・ラ・ランドのRitaのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
夢追い人に祝福を。

夢を叶える為、夢の道に走っていくふたり。

ラスト回想シーンで二人が想い描く理想の"人生"が夢のように切なくて、あの夜の再開で二人は同時に、もしお互いにこうしていたらと考えていたのでしょうか。あの時の出来事すべてやり直す未来を想像する。

しかし過去には戻れない、人生は一度しかない。時間は進むけど戻っては来ない。恋も素敵だけど、自分の夢を追う人生を選択したラストは素晴らしかった。

ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映で公開していた「ラ・ラ・ランド」7年ぶりに劇場で見られるということでオープニングで流れる「Another Day of Sun」に鳥肌がたっていました。何年かぶりに観賞したら内容の深みを理解できた気がして、この映画へのイメージも覆されたので良かった。歳を重ねる度、夢を忘れることをしたくない。夢を否定する大人になりたくない。

公開当時、中学生だった私。クラスのみんなが「ラ・ラ・ランド見に行く?」と話してる位の話題ではあった。私は母を誘って見に行った。空いてる席が少ないのもあり、私はガラガラな1番前の席がいいと言って見上げながら見た記憶がある。観賞後は首が痛かった。

当時みた時もこの作品が好きだと感じた。今の歳になって観ると、進路や自分が何をしたいかという決断が迫られている現状だからか余計に刺さる話となっていた。私は人に夢を話すのが好きだし、叶えたいと思ってる。自分で言うのも何だが、私は現実を見るのが苦手というか、見たくないと考える曲型的な夢想家だと思う。周りから馬鹿にされて甘い考えだと言われてしまう。できるかできないかは自分でやって決めたいし、やりたい事をせずにいるほうが余計に後悔する気がしてなりません。

―余談―

感動して見終わった帰りに初めてとても入りずらそうなBARに寄ったのですがマスターが夢について聞いてきたので話しましたが、2時間程説教されました。後から聞いた話どうやらマスターは若い子に説教をする趣味があるようで泣いて帰った子もいるそうです。「私は第三者だから好きなように言えるんだよ(笑)」と言われてムッとしましたが、夢見がちな人だけでなく現実派な人もたくさんいるんだと知りました。こうしたほうがいい、ああしたらいいと自分の論を好き勝手に述べてくる人は放っておきましょう。夢に奮闘する映画を見た帰りに高いお金を払って長い時間説教されたのは何だったのだろうか。後味が悪いのは嫌なので後日もう一度「ラ・ラ・ランド」見に行きました。
Rita

Rita