あずき最中

ラ・ラ・ランドのあずき最中のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
2.9
冬➡春➡秋➡...冬という感じで、クライマックスで今までの出来事や現実世界とは違ったルートを辿っていくという構成はうまかった。
オープニングで渋滞に陥った人々が歌い、躍り、タイトルが出るとともに、また車のドアを閉め、渋滞という現実に戻っていく...というのはある意味、この作品の核心を突いているかもしれない。

主人公のミアについては、
①大根芝居だと言われているが、いまいち大根なのか分からない
②個人的に彼女(エマ・ストーン)の歌声は好きだった
③5年後・・・これは大人になった、ということで片付けてしまっていいんだろうか(オチ自体は良かった)

また、セブについては、
①ミアに比べるとピアノの才能はあるだけに、大衆に媚びるか、ひもじい暮らしだとしても自分のやりたい音楽をやるか、という葛藤はリアリティがあった
②前半は嫌味ったらしいし、態度悪いし、クラクションがうるさいし、で印象は最悪だったのだが、後半にかけて、夢を諦めるか否か、とは別に、覚悟を決めたのはあっぱれ

小ネタとして、多すぎるプリウスやら、セブが図書館の前でクラクションを鳴らしすぎて、本?を投げつけられるシーンは笑ってしまった。

好きなシーンは小ネタやクライマックスを除くとやはり、日が落ちて夜に差し掛かる空をバックにしたタップダンスシーンかな・・・

ミュージカル映画なので、考えるよりも感じろ!という性格が少し強い。特に後半、主人公・ミアに対する憤りがすごいはず!

ロマンチックな展開、描写には少しついていけない、という部分も見受けられたが、ダンスや音楽に浸っている間はどんな人間でも、現実から解放されて、夢を見られる、ということを表しているのかもしれない。
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