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ラ・ラ・ランドのrockyomoのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
自分の店を持ちたいジャズピアニストと、一流女優を志望する役者、夢見る2人によって紡がれるミュージカル映画。
オープニングから一気に引き込まれ、怒濤のようにラストまでの時間が過ぎ去ります。ストーリーや登場人物に目新しいものはないのですが、古きよきミュージカル映画の要素(決してミュージカルのみではないですが)をこれでもかといわんばかりに詰め込み、本当に素敵な作品に昇華させてます。

デイミアン監督の好きなカットや演出も随所に見られます!音楽に合わせた小気味いい細かいカットの積み重ねや、ドラムスやピアノを真俯瞰からとらえるカット、ミアのダンスとセバスチャンの演奏のパンカットなどそのあたりはセッション感全開でしたね!ミアとセバスチャンのお互いの葛藤を描く部分もしつこいまでのカットバックで俳優陣の気持ちがしっかり伝わってきました。やはり音楽と映像の組み合わせの考え方が素晴らしい!

おそらくドローンを使用してるはずなのですが、(クレジットにドローン担当の名前がなかったからもしかしたら違う?)ミュージカルのダンスや全体像を捉えるのに非常に有効ですね!ワンカットですべて見せられる!オープニングの迫力から鳥肌立ちっぱなし、もう圧倒されます!
※メイキングなどを調べたらドローンは多分一切使用しておりませんでした、全てテクノクレーン!恐るべし…


あとは予告編がうまいこと作られてたなーと思います!よく予告編を見てる人ほど騙される!あ、2人関係性のはこの始まり方ではなかったのか、とか。チョイスする場面が素晴らしい!

鑑賞後はラ・ラ・ランドのタイトルが一体何だったのか、自分なりにすごく思うところもありました!ミュージカル映画の復活の兆しともいわれる本作、古きミュージカル作品を観たあととはまた違う余韻、単純なミュージカル映画に終わらない名作をぜひ劇場でご覧になってください!
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