Karen

ラ・ラ・ランドのKarenのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5
Twitterの感想再録. 若干ネタバレかもしれない.
観終わって劇場出たら、アカデミー賞が大変なことになってた(笑)

最初のミュージカルシーンから圧巻. この監督、セッションの時から思ってたけど本当に丁寧な印象. わかりやすく、かつ丁寧. みやすい……

内容的には、100回叩いても壊れない扉でも101回目を叩いたら開くかもしれんやん!みたいな映画だった. 夢に見切りをつけるのは自分だし、追い続けるのだって自分だ. 結局それは孤独との闘いでもあること、それなりの覚悟や勇気がいるわけなんだけど、ミアとセブはでもそんな中に「わたしを見つけてくれる誰か」を見つけてしまった. 1人で闘わなければいけないところに支えてくれる「誰か」が現れたことは彼らにとってかけがえのない出来事となったのと同時に、歯車を狂わせるなにかにもなってしまった. 人との出会いはいつも偶然で、自分一人では起こし得ないなにかをもたらすんだな、と.だからこそ面白いのだけど

まあ思えばセブは最初からミアに対して、ではなく自分にコンプレックスを抱いていたし、それを早いうちに拭えなかった時点でうまくいかなかった. セブが格好つけでいきりたいのをミアは見抜いてたし、彼女はあくまで支え合うつもりだったんだろうに、って気がする.彼は結局、男としてのプライド(知名度や、収入)をミアと付き合ってる間には捨てられなかった. それが、もし、もし出会ったあの時に捨てれたらっていうのが最後のifのシーンだったんだろうな. だから物語最後の彼はものっそいいい男なんだぜ、って思いました. それがあの儚げな微笑みですよ、ライアン・ゴズリングのあの切なげな微笑みには本当に弱い.

だから物語の終わりは少し切なかったけどセブも、ミアもこれからすごく幸せな人生を送るんだろうなって思わせる素敵な終わり方だなと思いました!よかった!
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