Marina

ラ・ラ・ランドのMarinaのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.9
2度目はより感動する。曲や映像だけでなくストーリーの流れも格別。後半は本当に心に響く。愛し合ってても運命はそうはいかない。何度でも観れるお気に入りの作品の一つとなった。

最後の出逢いに戻ってからの回想もとても好き。セブの店で再開し、「もし全てが上手くいっていたら・・」と誰もがそれぞれの過去の失恋で感じるであろう。しかし恋も仕事も夢も、すべて運命には逆らえない。それでも上手くいっていたら、もっと違う未来が待っていたのでは、と夢を見させて欲しいくらいの大恋愛。その儚い想いや願いがこの映画のラストの締めくくりなのだ、と感じた。

2人はどこで間違っていたのか、どうしていれば結ばれたのか。もし、すべて上手くいっていたとしても、これは、2人の別れは運命であった、運命には逆らえないのだ。
そういった強いメッセージ性を感じる。これはどのラブストーリーにもない、リアリティに富んでいる物語だ。

パリの回想シーンでは一瞬ミッドナイトインパリを思わず場面があった気がする。
誰にも同じ思いをした経験があると思うが別れそれ自体が不幸な訳では無い。何が正しい、間違っていたという訳では無い。自然と前向きに、人生を生きていくしかないという思いにさせてくれる、1番好きな映画です。
Marina

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