Masa

ラ・ラ・ランドのMasaのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5
冒頭のミュージカルシーンから圧倒的なスケールで引き込まれた。さらに、この映画の中で、1952年の映画「雨に唄えば」のジーン・ケリーが雨の中でタップダンスをし、街灯の柱に手をかけて踊るシーンを「ララランド」の中でロサンゼルスの夜景が見える丘の上でセバスチャン・ワイルダー(ライアン・ゴズリング)が踊ってるシーン。「雨に唄えば」のまさにあのシーンと思ってしまうほどです。
他にも1940年の映画、「ブロードウェイ・メロディ」のエレノア・パウエルとフレッド・アステアのダンスシーンをオマージュした場面があって、監督のデイミアン・チャゼルの映画に対する愛がひしひしと伝わってきました。

自分は正直、ミュージカル映画は観たことなかったのですが、この甘くてほろ苦い物語は、ミュージカル映画が苦手、又、観てみたいけどどれを観ればいいのか分からない人でも二人の若い男女のラブストーリーとして、観るのはアリだと思います。

また、二人の夢を追う若者の葛藤を描いていて、それを克服するまでのサクセスストーリーも見所の一つだと思う。

いい映画だし、共感もするが、人生がもっと苦いことを多くの大人は知っていると思う。それを織り込み済みで、少しでもこの映画を観て、夢のような時間を楽しめれば、それはそれで映画の良い所ですし、少しでも多くの方に観てもらいたいと思った作品でした。

#TSUTAYAアカデミー賞
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