花波

orangeの花波のレビュー・感想・評価

orange(2015年製作の映画)
2.0
原作既読。


それはたった17歳の男の子が抱えるには重すぎる後悔。その荷物も共に背負って、生きていこう。10年後も。一緒に。


何よりもまず言いたいのは、山﨑賢人がとても成瀬翔だと言うこと。漫画の中にいた翔が、本当に画面の中で生きている。それだけで早くも泣きそうになる。生きているの。翔が。

原作と違うところはたくさんあったけれど、原作の全てを二時間半に収めることが土台無理な話であり、その上で観れば綺麗にまとめたなという印象。
あのシーンが欲しかったな、この設定は残しておいてほしかったな、とは思うものの、それでも泣けるものは泣ける。

作中で誰もが言葉にする。「後悔」。ああすれば良かった、こうしていたら今とは違う未来があったのかな、なんて。どの道を選んでも後悔しないことなんて出来ない、選ばなかった道にどうしても後ろ髪引かれる。それでも。たとえ後悔する日が来ても。今の自分の最善を、尽くしていきたいね。

また原作読み返そう。


最後に。山﨑賢人演じる翔の照れ笑い、最高でした。
花波

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