アレックスとジェンのカップルは、カナダの雄大な自然の中でキャンプをすることに。
しかし途中で道を誤り広大な森の中に迷い込んでしまう。
路頭に迷った2人の目の前に現れたのは、血に飢えた巨大な人喰い熊だった…。
樹海で起きた実話に基づく、巨大熊に襲われるカップルを描いたリアル・アニマルパニック。
カナダの樹海版オープンウォーターのような作品。
クマに追いつめられるというより、大自然の恐ろしさを描いた作品に近い。
足の怪我、怪しい男の出現、何者かの気配、物音…徐々に不安感を増幅させていく手法は成功している。
ただし、クマに襲われるのがメインの映画だが襲撃場面はほんの少し。
とにかく前段階が長すぎるのだ。
そこまで退屈せずにいられるかどうか、本作の評価はそこで別れると思う。
しかしながら、この映画ほどリアルにクマが人間を食い散らかす映画は他に見たことない。
しかも食い散らかしっぷりがとんでもなくリアル。
ネットで転がっている死体画像そのまんま。
そのため、かなりグロテスクなシーンなので苦手な場合は注意したい。
興味を持ちクマ関係の事件を調べてみると『三毛別羆事件』など、この映画よりはるかに怖い事件が現実に数々起きていることが分かったのが思わぬ副産物。