〝理由無き尾行から垣間見る二つの人間性〟
この作品は通して〝静〟に包まれて展開されていった
あらすじは
主人公・珠は大学教授にすすめられて、大学の論文の題材に「理由無き尾行」をはじめる。対象に選んだのが向かいの家に住む、近所でもおしどり夫妻で有名な石坂だった。彼を尾行している内に様々な事が起きて…
人間の裏をよく描いている作品だった。
冒頭から主人公のごく当たり前にどこにでもありそうや〝日常〟の生活から現実味を感じさせ、我々を引き込ませる。
がしかし、あまりにも〝日常〟から卓越した偶然が重なり過ぎて感情移入しかけた作品に対する馴染みというのは無くなり、〝映画〟というひとつのフィクションを観ている感じに頭の中は移行された。
映画として割り切れば確かに面白く裏の人間性が描かれている。
しかし、どこにでも居そうな主人公から共感をしかけた最初の掴みから離れた現実味はどこか作品を長々と感じさせてしまった。
キャストは良かった。
主人公の門脇麦ちゃんの非凡性と不器用さが物語を左右させた。もうあの尾行はたまんなくハラハラさせる(笑)そして、リリーフランキーの安定感。長谷川さんもシンゴジラでの役柄に期待。
みんな大好き菅田将暉出てるから期待して観るかもしれませんが、思ったより出演時間短かったかも。。。