Mari

二重生活のMariのレビュー・感想・評価

二重生活(2016年製作の映画)
3.5

こういう系の映画あまり見ないんだけど久しぶりに見たくなって見てみたら、思ったより面白かった。
専門で心理学を学んでいた私はけっこう人間観察とか好きで、そのまま勝手にその人が何を思ってるのかとか想像したりするのも好きな、まぁ変なやつなんだけど。笑
だからめっちゃ意味もない尾行っていうのにすごく興味があって、最初はビクビクどうしたらいいかわからないけど、どんどんハマっていっちゃう主人公にすごく共感できたし、門脇麦ちゃんがとてもうまく演じてたと思う。

この映画が何を伝えたいのかって、けっこう見た人それぞれの感性によって違うんじゃないのかな〜と。いい意味でも悪い意味でも正解がないというか。そこは私は好きです。


借りてから気づいたけどR15だったんだね。最初からけっこうエロくてビックリした。菅田将暉ファンにはたまらないだろうね。菅田将暉ももちろん好きだけど、長谷川博己が好きすぎる私にはあのクズたまらなかったです。笑
男としてクズだったけど、ホテルで麦ちゃんに投げかける言葉はすごく重みがあってジーンときた。

最後の教授のくだりはわかるようでわからなかったけど、本当人間という生き物を一番理解できるのも一番理解できないのも人間なんだと思います。

最後、タンスの裏から、彼が書いた絵を見つけるシーン。
自分というものがなんなのか、なんで生きてるのかわからなかった主人公も、きっと誰かの必要な存在で確かに愛されていたことがわかって、前を向けたんじゃないかな。
駅でのシーンはあぁ気づかないのかーと思いつつ、これでいいのかなとも。

後半ちょっと長いかなと思いつつ、心理的な面と濡れ場が綺麗だったことにて高評価です。
Mari

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