これは原作を読みたい！！と思わせる内容でした。
背景がとても綺麗、声優も素晴らしい、音楽もいい、そして何より、SFでサスペンスで哲学的なエッセンスの話がとても面白い。
でも、話が重厚な分、非常に上手な声優さんの力量に頼った、1人語りがどうしても多くなったり、
いくつかの設定や人物の関係性の説明が少なかったりして、話が掴み辛かったり感情移入し難い部分がありました。(私がアホだというのもあるけど)
でも、この内容なら仕方ない、そう思わせるものでした。
原作の方は、長年の癌との闘病の中で作品を残したと聞きました。
健康で優しいけど管理された世界、死が自分の手の中にある世界、痛みも悩みもない世界、そうした世界への登場人物達の憧れと嫌悪と葛藤は、辛い作者の実体験も含んでいるから重みがあるのかもしれないと思いました。
なので、これは原作を読まねば、と思わせる内容でした。
