けーはち

マルガリータで乾杯を!のけーはちのレビュー・感想・評価

マルガリータで乾杯を!(2014年製作の映画)
2.7
インド映画。主人公は障害者の女の子で、舌が回らず手足が不自由で車椅子生活をしているのだが(どういう障害かは明らかにはされない)彼女の人生を追って障害者同士の恋愛、同性愛、家族の闘病生活といった重めのテーマを描いていく人生ドラマ。

バンドマンに恋して作詞の才能を発揮したり、彼との活動で賞を取ったが審査員がことさら障害を強調するようなコメントをするので表彰を蹴ってぶち切れてみたり。自分勝手にすら見える物怖じしない自然な奔放さが物語を軽快に彩る。

また女友達との同性愛に目覚める展開もあるのだが、マイノリティのマイノリティな性風景や痴話喧嘩を描いたり、身内に不幸があったからって映画的に面白いものとなるわけではなく、話はどうってことのない昼ドラのゴタゴタ感で、「ふーん、で?」って感じになる。

主演はカルキ・ケクラン、見るからにフランス系の白人女性だが、インド生まれでインド人役を演っている不思議。とはいえ舌が回ってなかったり、ヨレヨレした感じをうまく出していて演技派と言われれば頷ける。