珍しいある疾患の217人目の患者
スザンナ・キャハランが2012年に上梓した自叙伝『脳に棲む魔物』が原作の実話
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皆の声が遠のき、めまいが起きたのが症状の始まりだった
次第に視界が揺れ、会話も聞き取れず、夜も眠れなくなり、締め切りを破るだけでなく綴りや文法までミスしてしまう
やがて手足が麻痺するようになり、病院で診察を受けるが、検査結果はすべて異常なし
次に激しい痙攣発作、劇的な幸福感に包まれてはしゃいだかと思うと、その直後には深い絶望感と被害妄想が沸き起こって周囲の人々を罵倒するようになった
何度検査を受けても、医師たちは「異常なし」と繰り返し、精神の病だと決めつける
時間が経つにつれスザンナは手足が動かなくなり、全身が硬直し、口さえきけなくなってしまう
そこに1人の医師が救いの手を差し伸べる
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辛かった
治って良かった!
希望を捨てずに最後まで医師にプレッシャーをかけ、支えてくれた家族とスティーヴンに感謝
救ってくれたナジャー医師は自己免疫性脳疾患の病院を開き、スザンナとは今でも親しいらしい
2015年にスザンナとスティーヴンは結婚
困難を乗り越えた2人がくっ付いたのは知って暖かくなった