彼女が目覚めるその日までの作品情報・感想・評価

彼女が目覚めるその日まで2016年製作の映画)

Brain on Fire

上映日:2017年12月16日

製作国:

上映時間:89分

3.6

あらすじ

憧れのニューヨーク・ポスト紙で働く21歳のスザンナ・キャハランは、1面を飾る記者になる夢へと突き進んでいた。付き合い始めたばかりのミュージシャンの恋人スティーヴンを両親に紹介し、仕事も恋も順調だ。ところが、“それ”は突然やって来た。物忘れがひどくなり、トップ記事になるはずの大切な取材で、大失態を犯してしまう。幻覚や幻聴に悩まされて眠れず、遂には全身が痙攣する激しい発作を起こして入院するが、検査結…

憧れのニューヨーク・ポスト紙で働く21歳のスザンナ・キャハランは、1面を飾る記者になる夢へと突き進んでいた。付き合い始めたばかりのミュージシャンの恋人スティーヴンを両親に紹介し、仕事も恋も順調だ。ところが、“それ”は突然やって来た。物忘れがひどくなり、トップ記事になるはずの大切な取材で、大失態を犯してしまう。幻覚や幻聴に悩まされて眠れず、遂には全身が痙攣する激しい発作を起こして入院するが、検査結果は「異状なし」。日に日に混乱し、会話も出来なくなったスザンナを見て、精神科への転院をすすめる医師たち。だが、両親とスティーヴンは、スザンナの瞳の奥の叫びを感じていた――。

「彼女が目覚めるその日まで」に投稿された感想・評価

【Brain on Fire】

原作は2009年に「抗NMDA受容体脳炎」に侵されたニューヨーク・ポスト紙の記者スザンナ・キャラハンが自らの闘病をつづったノンフィクション。
奇しくも同じ病気にかかってしまった女性を描いた作品が邦画でも公開されたため、今注目を集めている難病の一つだ(この二つは別にどちらかがベースをパクッたなどではなく、それぞれが実話なのである。つまりどこでも誰にでも起こる可能性があるということ)。

個人的に「金髪美人系」が苦手な僕としては、唯一と言っていいくらいどストライクな美少女が「クロエ・グレース・モレッツ」です。キックアス以来メロメロですね(笑)。
その彼女が主演するとあって「これは観なきゃいかん!」と仕事も早々に切り上げ、札幌で唯一公開しているシアターキノへダッシュ。
上映1時間前に到着し、順番も1番でクロエちゃんへの誠意をみせる。

まぁなんなかんや時間を潰している間にフライヤー(チラシ)や公式サイトなんかで予備知識を改めて補充し、いざ劇場へ。
もう公開から1ヶ月近く経っていることもあってお客さんは自分を含めて5人。ま、これくらいのほうが酸素も薄くならないし、好きな席に座れるから好都合とベストポジションを確保して鑑賞。

久しぶりに観たクロエちゃんはすっかり大人になっていました。怒ったり笑ったり泣いたり、その全ての表情がとても自然で、でも魅力的で・・・。
「あぁやっぱりいい女優さんになってきたな~」なんて心の中で呟きながらも、美しい彼女にデレデレと見惚れ続ける。

しかし、ちょっとずつ彼女の様子がおかしくなってくる。最初は眩暈や手足のしびれ、それも不定期に起きるため本人もそんなに気に留めない。しかし、症状は悪化の一途を辿り、仕舞いには寝ている最中に痙攣発作を起こし緊急搬送されてしまう。
しかし、病院で精密検査までしても全く原因はわからない。どこにも特に悪い数値は出ないのだ。だから医者は「なんともないですよ。お酒の飲みすぎでは?」なんていってしまう。
しかしその後も症状はどんどん悪化し、幻聴も聞こえ始め、やがては自分の心や体すらコントロール出来なくなってしまう・・・。いつしか彼女の顔からは眩しいばかりの笑顔が消え、苦悶、絶望、困惑の色に支配されていく。実話をベースにしているだけに、手放しで「上手い」「凄い」って言葉をそのままぶつけてしまって良いものかとも思いますが、それくらい彼女の演技には引き込まれました。

きっと昔にもこんな症状に悩んでいた人は沢山居たのかもしれません。しかし、原因も特定できず、症状も突然奇声を発したり、ぐったりしたり、かと思えば大声で怒鳴りだしたり、痙攣発作を起こして倒れこんだり・・・。
単純に「病気」と片付けるには理解が追いつかない状況だと思う。
結局「精神を病んでしまった」という結論に追いやられてしまうことも多かったと聞きますし悪魔が憑依したとして拷問にも近い「悪魔祓い儀式」で命を落とした方もいたという話も聞きます。
無論、世が世ならという部分もあるでしょうし、医療技術の進歩が追いついていない時代の出来事ならそういう事があっても仕方のない事だったのかもしれません。
もちろん、当の本人達にしてみたらたまったものではありませんが・・・。

今作でも、当初入院治療を担当した医師たちは様々な検査をしますが、全く原因が見つけられずにいました。恐らくですが、病院としての設備はそれなりだったんだと思うんです。それでもです。そして結論は「統合失調症」「双極性障害」という心の病ではないか?というところに行き着いてしまうのです。
では、このお医者さんたちを果たして責める事が出来るだろうか?実は映画を観ている最中、気になっていました。
このケースでは、スザンナ(クロエ)の両親が「統合失調症」という医師の診断が受け入れられず、キチンとした原因があるはずだからそれを探ってくれ!と何度も懇願します。医師たちも考えられる原因は全て検証しましたがどれもヒットせず・・・しかし、両親の熱意に心を動かされた一人の医師が恩師のもとを訪れ助言を求めたことから事態は急激に動き出します。

これはね、様々な奇跡が重なった結果がこうなったとも言えるんです。

決して諦めなかった両親。
その両親の熱意が伝わった医師、しかし自分の能力ではここまでが限界と悟ってもいる。
そして助言を求めた医師(正確には元医師)には、この疾患に関する思い当たりがあったこと。
この先生が言った「彼女の脳は燃えているんです」「彼女はどこかに捕らえられている」という台詞は状況がハッキリわかるターニングポイントとなりましたが、よく考えたら凄い状況なんだなと感じました。

普通ね、お医者さんから「あなたは○○という病気です」って言われたら信じちゃいますよね。何せ専門科が検査結果を元に診断した結果なのですから。
勿論「間違い」だってあり得るから諦めずに戦えば、ひょっとしたら・・・ってことも無くはない。

じゃあ、この先生たちが無能だったということになるのか?というと、そういう事でもない。
医療にはそれぞれ専門分野があり、自分の専門外の分野についてはあまり強くないという事は多々ある。それは専門分野ごとのエキスパートになるため。もし自分には無理でも「あの先生なら」とお互いが共存することで、個々の専門性をより高いものにするために本当に努力している人達だから(そうじゃないのもいるけど・・)。
だから、自分たちの出来うる限りの事をやった上で「これ以上は・・・」となったとき、早めに別の病院で診てもらったほうがいいと提案するのは、責任放棄でもなんでもなく、患者の為を思ってこその提案でもある。

だからこそ奇跡なのだ。

この物語は結果としてハッピーエンドになったから映画として世に出てきたのかもしれない。
だけど、物語にも、ニュースにも、ひょっとしたらSNSにすら発信されていないところで、同じように苦しんでいる人達は大勢いると思う。

このお話しの救いは、誰も彼女を「責めなかった」こと。
戸惑ったり、恐怖を感じたりはしたけど、本当の彼女はこうじゃない。きっと何か原因があってこうなったんだと。
だからあの強面の編集長も最後まで彼女を突き放さなかった。普通、スタッフがあんな奇行を続けたら解雇されるよ。でもそうはしなかった。先輩スタッフのマーゴに様子を見守るように指示をだして決してクビにはしなかった。それどころかみんなで書いたメッセージカードにもメッセージをちゃんと寄せていた。
アメリカンなものの考え方なのかもしれないが、僕はこの映画、この事実を知って「沢山の幸せが彼女の周りにあった」という事が何より嬉しかった。

そしてこのケースがきっかけで「抗NMDA受容体脳炎」の治療法に光が差したというのも嬉しかった。

原因と治療法が見つかったときに先生が言った言葉。
「君を見つけた」
本当に希望の言葉だった。同じ疾患で苦しむ方が快方に向かわれますように。

どうしようかな・・・「8年越しの花嫁」も観て来ようかな・・・。
クロエちゃんの迫真の演技が光った。特に痙攣を起こすところがすごすぎた。

病気になる前、発症の予兆、そして発症してからが丁寧に描かれている。

家族や恋人の主人公を思う気持ち、そして、諦めずに診てくれたお医者さんがよかった。

ただ、もう少し後半丁寧ならよかったなぁと思う。

それにしても、クロエちゃんかわいかったな!

このレビューはネタバレを含みます

病にかかった時の支えは、医者は勿論だけど、それ以上に家族や恋人の支えが、原因発覚や回復に繋がるんだと改めて実感し、私も家族や恋人との絆をより深め、いざという時に支え合いたいと思った。あとは、1人の医師の診断を鵜呑みにせず、色んな医師に診てもらって納得がいくまで絶対に諦めてはいけないと思った。
どう見ても精神病にしか見えない狂気な行動をとる主人公スザンナの病気は、抗NMDA受容体脳炎という脳の病気だった。これまで何人の患者が精神病だと誤診されてきたのかと思うと心が痛む。
この映画は実話で、ごく普通の女の子が突然発症したのだから、今後自分にも自分の周りにも起こりうることだと思うと怖い。
人生経験としてこの映画をみれて良かった。
久しぶりのクロエ・グレース・モレッツを劇場で観ましたが、彼女の迫真の演技に脱帽です。
ただ、邦題が作品の雰囲気を全く表していないのが残念です。涙しましたが、決して感動させようという演出や演技はありません。むしろただ淡々と進むストーリーの静けさに怖ささえ覚えました。
クロエちゃんの演技力が余すことなく発揮されている作品なので公開観数が少ないのがもったいないです。可能な方は是非劇場へ。
mk

mkの感想・評価

3.9
こんな病気あるの知らなかったし
病気がわかるまでほんとに辛い
日々やったんやろうなぁと思った

クロエちゃんの演技上手すぎで怖かった
べに

べにの感想・評価

3.1
病気の啓蒙には広くみてもらいたい映画だけど、映画らしいストーリー展開は特に無かったような。

自己免疫疾患の1つなのかな、
私も身近な人が膠原病なので、症状が理解されづらい(単なる疲れ、とか言われてしまう)点は非常に理解できたし、改めて怖い病気だよなと思いました。
AYA

AYAの感想・評価

3.9
良かった!邦題もまぁいいけど普通に“Brain on fire”の方が好き。予想以上にリアルで驚いた。実話だからすごい。クロエの演技力もすごい。お父さんの家での食事でヒステリックになるシーン、ただただ泣いた。あんな辛いことない。
HIKARI

HIKARIの感想・評価

4.2
あっという間の1時間半。
実話だけに見ているとすごく苦しく思うこともあったけど、とても観がいのある映画でした。
病気の名前が分かるだけで助けれる命がたくさんあるんだなあと
クロエが怖い…
素晴らしい渾身の演技。
そして、やっぱり可愛い。

君を見つけたよ…
良かった。
『8年越し・・・』を先に観ていますが、こっちの方がすごく無いですか?
文句無しの 4 以上。
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