ヤマシン

ステーキ・レボリューションのヤマシンのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ランキング形式で世界の牛肉が紹介されていく。順不同なため、自分の国が発表されるのが待ち遠しくなる。スポーツの代表戦を見てる時のワクワク感ととても似てる。
肉一つとっても国によって良さは様々で、品種が違えば育て方も違うし、食べ方、食べる人も違う。順位を決めた人にも育った国がもちろんあり、このランク付けがフェアな視点なものとは到底思えない。自分の母親が作った料理が1番なのと同じだ。
が、こう思ってしまうのはやはり日本の順位が悔しかったからだと思う。その気持ちにより、なぜその順位なのかという理由を追求したくなり、結果映画に没入している。

この映画に出てきた牛肉は、穀物などの飼料で育った人の好みに合わされた牛と牧草により自然に育った牛の大きく2種類だ。
肉の需要が増え、大量生産が必要となると、前者の牛がより増える。牛の需要と供給をバランス良くし、自然の流れを保つには、消費者のナチュラル志向と後者の牛への需要が欠かせない。
若いときにいっぱい食えと言われて育つ文化が世界のいたるところに根付いている。自分もそうやって育った1人だ。若い頃はお金を持っていないので結果安いものを大量に食べる。手を出すのはジャンクフード、そして穀物で大量生産された肉が入ったハンバーガーや牛丼。目に入る看板はどれも美味しそうで部活帰りになんか見たら判断力に欠ける若者はすぐ店に入るだろう。
牛の未来のためには、人の親の教育、子に与える料理から徹底改善し、ナチュラル志向を子供時代から植え付けていくしかなさそうだ。
大人になったら自然とナチュラル志向になる。若者の食文化をどう変えるかが大量生産の流れを止めるカギになりそう。
あくまでも日本の話だが。
ヤマシン

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