百合

ヴァレリアン 千の惑星の救世主の百合のレビュー・感想・評価

-
シャブ

できたての日比谷の劇場で見て来たのですが関係ないですが新しい建物はやっぱりいいですね。
映画のよろこびを体現したような作品。快感のカタマリのような映像の連続。惑星ミュールのシーンからして夢のある子どもなら誰しもが一度は夢想したことのあるような世界がそこにあります。最高。
キャラメイクも非常によくて、しょっぱなからなぜか鬼チャラいデインデハーンに意志の強い自立した女性カーラデルヴィーニュ。当たり前に優秀らしいバディが当たり前にくっつくというド定番の展開。いいんですそれで。いいんですそれが。
ファッションも最高でした。マトモな格好をしろと言われて極秘任務に向かう服装がそれかよという謎のレトロファッション。近所に買い物来てんじゃないんだから。
そして映像の暴力ともいえる中盤までの展開を締めるのはリアーナのショー。正直もうこれだけで何回とみられます。もっとハデにやるのかなと思ったのですがいずれにしろとてもよかったです。
そこからの展開はまあ読めてもいるだけにダレを感じました。ていうか中盤までのなんというか映像と美術とジョークの加速度との落差が問題でしょうね。難しいところだとは思いますが。
ラストはリュックベッソンお決まりの密室で熱烈なキスを交わす男女の引きで終了。『フィフス・エレメント』が遺伝子に刷り込まれるほど幼少期から繰り返し見たわたしには胸が熱くなるものがありました。
なんかこう総合するとルパン三世の関係性をディズニーのディティールでフィフスエレメントの世界で育てたみたいな感じがしたのですが。皇帝への供物のシーンとかそこはかとなくディズニーアニメっぽかったですよね。ていうか原作がバンド・デシネだから当然か。
最高にアッパーになれます。
百合

百合