まっさ

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のまっさのレビュー・感想・評価

3.0
前二作は面白かったけど、今作にはがっかり。

CGのクオリティは相変わらずハンパなく、もう逆に実は背景も人間すらも全部CGなのでは?と思ってしまうぐらい。
ただ内容は上映時間がやたら長いだけで、シーザー以外のキャラが薄っぺらい。タイトルの出方やその後の森での戦闘シーンはよかったけど、あとはダルい。
良いところはシーザーが相変わらずカッコいいところと、バッドエイプとかいう癒し系猿の存在、あとウディハレルソンの顔ぐらいだった。

口の聞けない少女はさぞかし重要なキャラなのかと思いきや、人界で蔓延してる病にかかった有象無象の1人というだけ。というか、父(らしき人物)の死には何の感情も表さず殺した当の猿に付いて行ったり、かと思えば花をくれただけのゴリラの死には涙したり、兵が沢山いるはずの基地に正面から突入していったり、何を考えているのかさっぱり分からなくて怖い。

脱走シーン以降はギャグにしか見えなかった。脱走には欠かせない、ばれるかばれないかのハラハラが一切無く、いとも簡単に成功。なんで誰一人として気づかなかったのか。シーザーと大佐の決着はよかったけど、戦車やヘリに対して木と岩で築いたショボい壁という画が完全にギャグだし、決着の付け方もギャグ。猿関係ないじゃん。人類はアホなので勝手に滅びました、というのが描きたかったんだろうけど、いくらなんでもアホすぎ。

CGのクオリティを見せつけたいのかやたらと猿のアップが多かったり、ところどころで画面と音楽のトーンがちぐはぐだったりで、話以外でもなんだかなあ、という部分が目立った。
まっさ

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