のふのふ

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)ののふのふのレビュー・感想・評価

4.9
〝エイプス、トゥギャザァ、ストロォ〜ング〟

高度な知能を得た猿と人類が全面戦争に突入してから2年。猿たちを率いるシーザーは森の奥深くの砦に身を潜めていたが、ある晩、人間たちの奇襲を受けて妻と長男の命を奪われてしまう。敵の冷酷非道なリーダー、大佐への復讐を誓ったシーザーは仲間たちを新しい隠れ場所へ向かわせ、自らは3匹の仲間を連れて大佐を倒す旅に出る。道中で出会った口のきけない人間の少女ノバや動物園出身のチンパンジー、バッド・エイプも加わり、一行はついに大佐のいる人間たちの基地にたどり着くが……。




シーザー3部作ここに完結!

〝俺も憎しみに囚われている〟
前作で同じ猿のコバを殺してしまったシーザーの苦悩が強く描かれていました。

シーザーも堕ちてしまうのか、と
終盤のウディハレルソンとの無言の対峙は痺れました!



そして、旧シリーズと同じような【奴隷】や【人種差別】など社会問題のメタファーが色濃く出ていたのも印象的でしたね
アメリカ国家が鳴り響き、星条旗が掲げられる下での〝壁〟の建設。
人間側にも猿がいたりと、今のアメリカでの国民の対立やメキシコの壁を連想させられたした


「エイプス、トゥギャザー、ストロング」
団結こそが力だと語るシーザー。
猿が団結し進んでいく一方で、言葉を失っていく人類は虚しかった...
良かれと思って作った猿ウイルスがやがて人類に破滅をもたらすのも皮肉でしたね





そして
あの湖が映るラストシーンへ。
〝NOVA〟という人類の希望。
猿の惑星旧シリーズへとうまくバトンを渡した最終作でしたね




シーザーに焦点を当てたこの新3部作。
映画館でこの3作を観ることができて本当によかった!
「シーザーがエイプの為に何をしてきたか」、自己を犠牲にしてまで猿たちをここまで引っ張ってきたリーダーとしてのシーザーの魅力は素晴らしく、
やはり最後はホロリとしてしまいました。
瞳がすごく美しかったのが印象的。


あとこの3部作でシーザーを演じた、
アンディサーキスさんは本当に名優だと思います!




以上、「猿の惑星 聖戦記グレートウォー」
うーーん!
大傑作シリーズだったと思います!
オススメです!
※単体では観ずにぜひ3作続けて観てください
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