Yuki

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のYukiのレビュー・感想・評価

4.0
猿の惑星シリーズは久しぶりの鑑賞となりました。創世記と新世紀は公開当時、劇場で鑑賞しましたが、3,4年前なので登場人物、いや、登場する猿達の名前とか相関関係を忘れていました。その為、序盤は追いつくのが大変で、この猿の親は誰?こことここは兄弟関係なの?みたいな感じでした。前二作を復習してからの方が楽しめたかも知れません。

本作は〝聖戦記〝として人間と猿がそれぞれの正義を抱えて、戦います。人間を率いる大佐はとても冷酷であり、観ていて腹が立ちました。しかし、大佐はあくまでも人類存続の為の行動をします。そして、大佐の行動が無ければ人類が滅亡してしまうかも知れません。それを考えるとどこまでが本当の正義なのかという境界線を捉えるのがとても難しいと感じました。

また、猿側を率いるシーザーはあることをきっかけに復讐心に苛まれ、本作では感情的な行動を多くみせます。全体的に、このシーザーの心情変化や葛藤を細かく描いており、本作の見どころの1つかなと思いました。

後半はスリル満点で迫力のあるシーンも多く、引き込まれます。全体を通し、三部作の完結編に相応しいものとなっていたと感じました。
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