らんでぃ

サリヴァンの旅のらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

サリヴァンの旅(1941年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

娯楽作品で成功を収めた映画監督のサリヴァンが悲劇を撮るために苦労したいと言い出し浮浪者の真似事をし旅に出ようとする話。
スクリューボールコメディ。序盤のカーチェイスのドタバタっぷり凄かったわ。この時代にしては迫力も十分。プールに落ちるネタっていつの時代でも定番だね。そんな感じで前半は金持ちのドタバタ道楽コメディって感じなんだけど後半で雰囲気が一転してシリアスにガラリと変わり、ここから話をどうまとめるのかなと思いながら観ていたんだけど…これはいいシナリオだなー。金持ちの成功者がいくら貧乏人の真似事をしてもダメに決まってるんだから、一度サリヴァン自身を殺してしまうという展開はお見事。笑っているみんなを見ているシーン、そして自身も一緒になって笑い始めるシーンは最高だった。脚本の組み立て方がうまいわ。ただのドタバタコメディ映画にあらず、笑い、風刺、ロマンス、サスペンスが詰まった良作でした。
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