せつ子

タルーラ 彼女たちの事情のせつ子のレビュー・感想・評価

タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)
3.8
車上生活をするタルーラは、ある日育児放棄した母親から衝動的に子どもを誘拐してしまう。自分の子どもとして育てようとするが…

主人公タルーラは誘拐犯でありながら、愛情深さや自由奔放さが魅力的。狼に育てられたかのような野生児。
ニューヨークを舞台に、育児よりも自分がかわいい母親や、世間体を気にするマーゴとは対照的に、タルーラが溌剌として見える。

始めは堅物だったマーゴが、タルーラとの生活を経て徐々に自由になっていくのが楽しい。
短い間にもそれぞれの女性たちの背景や価値観が垣間見えてリアリティがある。

重力の描写が映画的で素敵。
自由を求めて生きるタルーラだけど、マーゴと本当の家族になれるといいな
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