知り合いの女性から、「剛田ほどのイケメンを見たことがない。男は彼を見習うべきだ」と言われたため鑑賞した。
大変勉強になりました。ありがとう。確かに男は一度は見たほうが良いと思った。剛田と大和の、全く穢れのない純粋でまっすぐで暖かい人間性は、現実の泥と欲にまみれて腐れ切った私の心を、ほんの少しだけ浄化してくれた。私も彼らのようにピュアに生きれるのではないかと、思わせてくれた。
と、かなり大げさに言ってみた。かなりの大げさな言い方だなとは思いつつも、ほんとの本気でこういうことを思えるというのも、映画の良さだなと感じる。
現実に、剛田のような人間がいたとしても、暑苦しいしうるさいし、私と彼が親しい友達になることはないだろう。そして映画同様に、彼は異性からもモテないだろう。しかし、映画の世界の話を現実に当てはめるのは不毛である。剛田という人間を目の当たりにして、私がどのような影響を受けることができるのかを考えたほうが、よっぽど発展的だ。そしてそれは、先ほど書いたことが正直な感想、そして影響である。
心のどこかで、剛田のような人間を馬鹿にしているということを、私自身が自覚できているだけ、まだ救いようがあると信じたい。そして同時に、彼のようになりたいと憧れた事も素直に認めたい。
これは、青春ラブコメ実写化映画である。こんなに真面目で熱い感想を送るのは、少々場違いだろう。剛田の熱量にほだされて、つい力が入ってしまったことは言うまでもない。
