【いくつか前の夏
はるかかなたの銀河系で...】
もともとはフィニアスとファーブ(通称:フィニファ)というディズニーのアニメなんですが、観たことがなくてもスター・ウォーズが好きなら確実に楽しめます。
とは言え、
・フィニアスとファーブが義兄弟であるということ
・テレビシリーズは夏休みを舞台としていること
・フィニアスの姉キャンディスは告げ口魔であるということ
・ペットであるカモノハシペリーは、実はエージェントであるということ
この辺りの情報を押さえておいた方がより楽しめると思います。
さて、本作はそんなシリーズの『新たなる希望』のパロディとなっています。
登録情報では164分となってますが、それは他のエピソードも含んでの時間なので実際は50分です。
ディズニー映画ですし、音楽もそのまま使われているところをみるとおそらく公式パロディだと思われます。
そのためやりたい放題できるというのが本作最大の魅力だと言えるでしょう。
つまり、お馴染みのあのキャラクターや惑星がそのまま登場するんですね。ルークはフィニアスとファーブのご近所さんであったり、「彼はこの星を出たがって、砂漠を眺めている」などという台詞が登場したりと第3者の視点から『スター・ウォーズ』を体験しているような気持ちになります。
全体を通して細やかなパロディが散りばめられているのですが、軸としてはあくまでエピソードⅣが進行しているのが面白いです。
いわゆるサイドストーリーとして捉えると合点がいくと思います。しれっとオビ=ワンが牽引ビームを解除したり、ルークがデス・スターを破壊しますが、彼らは本作のメインではないので瞬間的に登場する程度です。
一番好きだったのはしたっぱのストーム・トルーパーがダース・ベイダーの靴下を買ってくる場面です。また靴下を侮った提督をフォース・チョークで絞殺するなどファンの心をしっかり掴む演出が抜群です。
まさに『スター・ウォーズ』の世界でフィニアスたちが遊ぶお話でした。
May the Farb be with you!