オダギリジョー主演。
職業訓練校でなんでもない日々を過ごすおっさん白岩。ぶっ壊れた女、聡。
二人が出会って、何かが変わるまでの話。
つまらないとは言わないが、私にはまだわからない映画だ。
普通にただ生きてきただけだ、何が悪い。白岩が普通という言葉を口に出すたび、彼の普通ではない部分が見えてくる。
何もしないまま、普通に働いて、普通に結婚して、子供作って。
そんな生活は笑っちゃうくらい脆くて、泣きたくなるほどに尊い。
正しいと思って生きてきても、間違っていたりする。それでも、ふとした拍子に出会った何かが、翼を与えてくれるかもしれない。人生とはそんなものだ。
この映画が響くようになった時、それは私が何か大切な、普通のものを手放そうとしている、そんな時なのではないか、と思う。