オーバー・フェンスの作品情報・感想・評価・動画配信

オーバー・フェンス2016年製作の映画)

上映日:2016年09月17日

製作国:

上映時間:112分

3.6

あらすじ

「オーバー・フェンス」に投稿された感想・評価

nachio

nachioの感想・評価

3.7
ぶっ壊れる人、ぶっ壊す人、いろんな感情を抱えて、抱え切れなくて。
あー人間味がすごい。
動物園。鳥。いろんなメタファーがこの映画に取り込まれてる気がして、観た後 ぼーっとこの映画を思い返す。

生きるのって難しいね!
キャッチコピーは、
「誰もがその場所から飛び立てるのを信じてた」

壊れた蒼井優とてもとても好き。
完全にイカれていて、なんだよ、、こいつ、、、ってなるのに受け入れられるのは蒼井優が好きなのもあるけれど、この蒼井優の演技は一度観てほしい。
苦手な人はさらに苦手になるかもしれないけれど。

清純~とかよりも、「青と白で水色」のかすみや、「高校教師」での江沢、「Dr.倫太郎」の夢乃の様に、意地悪な役か壊れた役のほうが光ってるし好き。演技のうまさが光る。

何か惹くものがあって、けれど触れたら壊れそうで、でも身体中から愛してくれって言っていて、似合うんだよな、それがまた。

オダギリジョーは相変わらず。好きだ!!!!!!!!しかない。
オダギリジョーに関しては演技云々が入ってこないほど好きすぎてダメですね。

他のキャストの方々も味があって現実に居そうでとても良かった。満島真之介は、あれ?そうだよね??って思うほどに役そのものですごかった。

このキャストじゃなきゃ、、感は否めないけれど。
サウンドが良ければもっとよかった気がして残念。

明暗の使い方が上手くて作品に合っていて、惹き込まれる要素のひとつ。
妄想と現実の間のような幻想シーンも浮きすぎてなかったところもよかったところ。

二人で求愛ダンスを踊るところ好きで好きでたまらない。

結局この後ダメになるんだろうなあ、と思ってしまうけれど、不思議と惹かれる人の存在や、この人となら変われるかもしれないと希望を持ってしまう気持ちが分かるからこそ、最後の終わり方でスッとした気持ちになるのかもしれないな。

「そこのみにて光輝く」も好きだったけれどこっちのほうが好きだな。現実味があって。
人間の毒々しさは多少あるが、爽やかさもあり、函館の町並みが綺麗でしっくりきてしまった。
kurikinton

kurikintonの感想・評価

3.6
蒼井優あっぱれの一言。彼女の作品には本当にハズレなし。傷を抱えて壊れそうで儚くてヒステリックでちょっと痛くて、でも最後の笑顔は優しくて。
そしてオダギリジョーは本当にカッコいいわなぁ。終始感情を押し殺したかんじで、でもそんな中元奥さんと会って涙を堪えきれない場面にグッときた。
函館の坂を自転車で下るシーン、既視感があったけど、そこのみにて光輝く、かな?
暗く灯の見えないトーンの中、最後の夏の日差しがとても心地よかった。
さの

さのの感想・評価

3.9
オダギリジョーも蒼井優もめちゃくちゃ演技上手い

小さな幸せに気づいてそれを抱きしめることが夢とか目標とかよりも大切だったりするよね
JOEJOE

JOEJOEの感想・評価

4.7
ドリンク持ち込み可、モギリがいる古くていい映画館で見た。
あらゆるところでタイトルが効いてくる。
人間模様がリアル。
セメントミキサーズの鈴木常吉さんがやってた、カツマタさん役がすごく良かった。

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ…函館の職業訓練校に通う主人公、離婚して一人暮らしの模様→職業訓練校の仲間に誘われて行ったスナックでヒロインと出会う→職業訓練校の人達やヒロインとの日常で色々あり→妻と久々の再会→主人公、何かを悟った模様。

『あらすじの記録がムズカシイ』種類の作品。主人公やヒロイン、周りの人達の『心理描写』がメインの作品なので。

以前通っていた職業訓練校の先生が、この作品で「職業訓練校が扱われてる」と話してたので鑑賞。先生曰く「あの描き方じゃ、まるで『塀の中』だ」「印象が悪くなる」と嘆いてたけど、思ったよりはマシな描かれ方だった(それでも実際よりはヒドイけど)。

メインは、やはり『人の心の内』。セリフの少ない役まで『みんな色々なコト抱えてるよね』って思わせる。職業訓練校が舞台だからこそ。

蒼井優、『スパイの妻』とは別人。やはり上手い。

檻の扉を開けてるのに逃げ出さない鷲。みんな檻から出たいけど出られない?でも、出るか否かは自分次第。

地味な作品だけど、上手い人がたくさん出てるので見応えはあった。

意外と良かった。

職業訓練校ってものが誤解されないことを祈る。

関連作品『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『きみの鳥はうたえる』…同じ原作者の作品を映画化。
なさそうでありそうで、、、そんなストーリーや登場人物な気がしました。

なんとなくじわじわと、心に訴えかけてくるものがある映画でした。
山下敦弘監督ということで他には何も知らない状態で見たけど、それなりに緊張感を持って臨んだ方がいい映画だった気がする。ちょっと疲れた。まあでも疲れる映画ほどいい映画だとも思う。

ストーリーの大筋は分かるんだけど、いまいち何を言わんとしてるのかはわからないような気もして、オーバーフェンスというタイトルから推測するしかないのかな。 ただやっぱり映像はすごくいい。飲み会の帰りがけにカツマタさんが冗談かますシーンなんか最高にエモい。カツマタさん渋い。

あとはやっぱり蒼井優にこの手の演技をさせたら天下一品だなと思った。ダチョウと白鳥の求愛行動のミミクリーとかゾクっとする。

あと田中拓人さんの劇伴がいいな、たぶんストリングスなんだろうけど軽妙な感じのリズムと間合いが絶妙。ただその滑稽な音色につられてしまってシリアスな展開、奇妙な言動に置いてけぼりくらった感はある。

いじれにせよ分からないことも多い映画だったけどよかった。佐藤泰志さんの函館三部作読んでみたい。
蒼井優のこのビッチキャラはいるよなぁ...って感じで説得力ある。友達としては面倒だから男の前でだけそうしてくれって感じ。
2020/248
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