いせもん

この世界の片隅にのいせもんのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
5.0
主人公のすずが初めて呉に渡る際の駅の数々は毎週自分が授業をしに、呉に行く行き方と全く同じでした。もうそれだけで、目の前に数十年前と今とが交差したような感覚になって涙が出た。

2年前に戦争を体験した祖母が亡くなったんだけど、彼女が生きた1日、1秒、一瞬がこの映画の片隅に映されているようにも思えてきて、それでまた涙が出た。

言葉で表すとすごく陳腐に聞こえるけど、あの時代を一生懸命生きた人たちの物語。それは少なからず、自分たちの中に生きている。生まれ育った街、広島。その物語をこうして素晴らしい映画として触れられることを幸せに思いました。

今1番みんなに観て欲しい映画。
微力ながらも今1番応援したい映画。
1番多くの人に届いて欲しい映画。
いせもん

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