ばま

この世界の片隅にのばまのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.5
全くノーマークやった映画ですが。
ここ1週間で、何人もと話題に上がり、
仕事一緒にしてるディレクターがテアトルの株の件で興奮気味やったので、
呉出身の友達と観に行きました。


言葉が出ない…ただただ画面を見つめることしか出来ひん感覚。
気付いたら涙が出てる

キャラクターの1つ1つの感情がストレートに入ってくる。

コトリンゴの曲がとっても良い
悲しくて悲しくて、とてもやりきれない
このやるせないモヤモヤを、だれに告げようか
元々、ザ・フォーク・クルセダーズって方の曲やったんですね。知らんかった。

この歌詞の通り。
中盤以降、ず〜っとモヤモヤ悶々しっぱなで。
でも現実にあったことで、本当に現実的で、でもなにも出来ない。


ピカドンが迫ってくる、
日が過ぎるごとにそれが深々と心にきて、
心臓が痛かったぁ。

ずっと頭の中で火垂るの墓の『昭和20年9月21日 ぼくは死んだ』ってのが繰り返されてた。


戦争の中で日常を生きてるんだなぁ。
洗濯物がドロドロなってムッとしたり、
また警報だけで空襲来んかったわ、ってイラッとしたり
色んな失敗してるすずちゃんも可愛いし
そんな中で知らないところで人が死んでく。
お父さんお帰りって。
おめでとうございますって旗振ってさ。
自分の子供がわからんかった、ってとこも辛かったし。
『◯◯で良かった』そうとしか言えんよな


わりと恋愛色も強くてキュンキュンした
周作さんかっこよすぎるやろ。
水原さんとのシーンとかさ、サギのシーンとかさ、青春やねぇ。めっちゃ可愛い。

水原さんもいいけど、断然周作さん派やなぁ。
周作さん、この世界の片隅にすずちゃんを見つけてくれてありがとう。


1つ疑問やったのが、妊娠どうなったの?ってこと。
他の方のレビューで知ったけど、
『はい、2人分』→妊娠発覚
『はい、1人分』→勘違いやった
ってことだったそうで…気づかんかった。


このまま終わるんかなぁ〜と思ったところにきた、衝撃シーンで、
また心臓が鷲掴みにされて痛くて辛い。
でもちょっとずつ日常に戻っていく、、、


呉出身の友達によると、
声優のんちゃんの広島弁が自然すぎてビックリしてた。
あと、色んな地名が出てきて感動してた。

広島また行きたいな。
戦艦大和と海と復興した街を見にいきたい。

戦争映画みよう。
今こそ この世界の片隅に が、世界に出る時。
ばま

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