りうた

この世界の片隅にのりうたのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
5.0
映画館で鑑賞。

あああ、もう素晴らしい映画でした。
ほんわかノンビリしたすずさんのキャラが良かった!

第二次世界大戦中の広島の呉のお話。
僕らは戦時中、広島に何が起こったか知っているので
ストーリー中で昭和20年の8月が近づくと祈るような気持ちになります。

そっか、広島市内は原爆を落とす予定だったから空襲がこなかったんんだ。

すずさんは明るく健気に戦争による食糧難を乗り越えていきます。

空襲が多くなり、戦争はすずさんからいろんな物を奪っていきます。

ほんわかしたすずさんも色々な現実が叩きつけられるように襲ってきます。

物語の中で登場人物の人々の中で戦争が肯定されてるのが印象的。
そっか、戦争なんて良くないと思ったのは戦後、振り返ってからだもんなぁ

すずさんが描く美しい水彩画のような風景描写と
戦争によって日常に紛れ込む残酷な描写のコントラスト。

戦後、何事もない日常への移行とその後も襲って来るであろう悲しい現実を匂わせて物語は終了。

すずさんは笑って暮らしているのだろうか気になります。
りうた

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