spiritek

この世界の片隅にのspiritekのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
5.0
昭和20年、広島・呉。
わたしはここで生きている。

映画の冒頭から年月が刻まれていて、それはあの日へのカウントダウンなわけで神妙な気持ちになるものの、主人公すずの不器用さや一生懸命さが可愛らしかったりおかしかったりで元気をもらえる映画でした。
空襲の水彩、真っ暗な画面と線画で表現したすずの繋いだ手と悪夢。現実と受け入れがたい場面で出てくる絵画の演出はお見事。
衝撃的なシーンを過剰な演出や音楽で煽ってこないところが高ポイント。
大切なことがきちんと伝わってくる素晴らしい映画でした。
spiritek

spiritek