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この世界の片隅にのidのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
5.0
なんだか人気だし絶賛されてるし、面白そう〜!と言って何も知らずに見に行くと面食らうことになりそうな映画。
私はまだ、終戦の近い広島での話という事前情報を持っていたのでよかったが、それでも鑑賞直後はかなり疲れた。涙が出て止まらず、言いようのない気持ちに支配され、映画館を出た後も重苦しい何かが心に残っていた。
すごい映画だったと、話がよく練られていたと、観てよかったとは思ったが、それ以上の、内容を振り返るような感想はしばらくは抱けなかった。思い出すにはあまりにもしんどかったから。良い映画ではあったが2度目を見る気にはならないなぁと思っていた。

しかし、時間が経つにつれ徐々に内容を噛み締めることができるようになり、もう一度見たいという気持ちが日に日に強まっている。
拡大版が作られる可能性があるそうなので、そちらを待とうかと考えているところ。

個人的に印象深かったのは、納屋でのシーン。戦争や日常生活に関する描写もたしかに素晴らしかったが、私は恋愛に関する描写がとても気に入った。
ひょっとするとあのシーンは、私の生き方にも影響を及ぼしたかもしれない。
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