ニック

この世界の片隅にのニックのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.0
戦争を市民のの視点から描いている点が新鮮だった。
不発弾で片腕を失っても「無事で良かった」「治りが早くて良かった」と言われ、家を燃やされても「早く火を消せて良かった」といわれる。全然良くないのに。
それくらい当時の人々は戦争という暴力に対して抗うことができなかったのだろうし、「良かった」といって受け入れるしかなかったのだろう。
それなのに戦争で負けてもみんな平然としている。すずは戦争で深い傷を負っても戦争を受け入れて我慢していたのに。

当時の人々には戦争に賛成・反対する権利もなく、ただ受け入れて耐えるしか無かった。
戦争は政府や軍だけでやっているのではなく、国民にも大きな負担と傷を与えるもの。
だからこそ民主主義を大事にして、戦争を二度起こしてはいけないと思った。
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