正直こういう、設定の時点で『御涙頂戴』な邦画は苦手で観ないほうだけど…
勧められて観賞し、ピラミッドシーンで
まんまと泣いてしまった。
とにかくどの役者さんも熱い演技が素晴らしい。
細かい部分にユーモアもあって中弛みがないし
熱演に引き込まれて
後半、気がつくと前のめりに画面へ食らい付いている自分に驚いた(笑)
全ての登場人物が難しい出自やハンデを持っている上
人が亡くなる話なのに、エンディングが
最高の笑顔で締められるからすごい。
その際の名台詞も恐らく今後忘れることは無いと思う。
家族愛とか、病死とか、可哀想な身の上とか、
そういう類の設定は普段苦手だけど
観てみて良かった。
リアリティのある作品なだけに
観賞後、身のまわりと重ねて
頭と心がザワザワと回転してしまい、
少しダウンタイムがあったので
寝る前に観るのは やめておいた方がいいかも。
サクッと号泣したり、スカッとしたいときに観る映画では無く
結構しっかり《くらう》作品だと思う。