これは正直、嗚咽モノ。
御涙頂戴だとわかりつつ、こんなに泣くなんて。今年見た中で一番泣いたかもしれない。
宮沢りえ演じるお母ちゃんが、本当に強くてかっこいい。大切なものが分かっている人というのはブレないし、判断も早いし、かっこいい。人としてこうありたいものだ。
脚本の構成は、各登場人物のエピソードがお行儀よく順番に紹介されて行く感じで、途中、すこし単調だなぁと思ったけれど。こうならざるを得ない感じも、まあわかる。え、この人このラストシーンに必要?とか、エンドロールへの入りの演出がなんかわざとらしくて好きじゃなかったりとか、細か〜〜〜いところ言ったらいろいろある。
あるけれど。
この作品は、お母ちゃんのキャラクターを生み出し、宮沢りえに演じさせた時に勝ちが決まった感じがする。
いわゆる肝っ玉母ちゃんだけど、そんな彼女の見せる弱さとか、優しい一言一言が、自然と心にしみていって、終わる頃にはもう、大好きになっている。
何かしてあげたいと思うのは、
それ以上にしてくれてると思えるから。
そうだなあ。
母親って、そういう存在だなあ。
与える人であることほど難しいことはないけれど、そうありたいな、と思った。
お母さんに会いたくなる映画。
つぎの週末、帰ろうかなあ。
一緒に、しゃぶしゃぶしたいなぁ。