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カミーユ・クローデルのchofのレビュー・感想・評価

カミーユ・クローデル(1988年製作の映画)
3.7
長いのに、一瞬も見逃したくないと思えた芸術性の高い作品。彼女の才能に惚れ込むも決断のできないロダン、情熱的な作家であると同時に誰にも救えないほど繊細なカミーユ。どちらが悪いと言うのではなく、2人の異質な性質がこの結末を生んでしまったのだと思う。とにかく主演のイザベル・アジャーニが可憐で、狂気に満ちていて目が離せない。全てを捧げ全てを失った、才能によって人生を狂わされた女性。女性にこれほど肩入れして映画を観たのは初めてかも、若さと才能を奪われたという嘆きが悲しい。あと弟のポールが終始素敵だった。
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