ろめ

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声のろめのレビュー・感想・評価

3.6
ボーイソプラノという期間限定の才能。
神様からの贈り物という表現が素晴らしい。本当に天使のような歌声だものね。

才能を持つ人、才能を育てる人。
どちらも大事なのだけど、この物語の一番の功労者は校長先生かな。
才能を見つけ正しく導くことのできる人。
ステットは良い人に出会い救われることができたけど、多少ご都合主義な感じは否めないかも。
ただそんなのどうでも良くなるくらいラストのソロは聞き惚れる。
ボーイソプラノ。素晴らしいなぁ…。

以前「カストラート」を観ましたが、あれは少年時代に去勢し、その声を大人になっても持続させるという実話の映画でして、神様の贈り物をどうにかして持ち続けようとした人の業のようなものを感じます。
美しいけれど、もの悲しい。
一時的だからこその儚さみたいな魅力がありますよね。
ろめ

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