AKAPIMA82

クズとブスとゲスのAKAPIMA82のレビュー・感想・評価

クズとブスとゲス(2014年製作の映画)
5.0
これは、、、とてつもなくすごい!
 映画のすべてのシーンに多彩なギミックが仕掛けられ見るものを悩まし、脅かし、恍惚とさせてくれる。このような素晴らしい映画を偉そうに論評するのもおこがましいがこの映画には『時計じかけのオレンジ』や、『パルプフィクション』、北野映画を始めとする暴力映画の歴史が詰まっているだろう。それは時にリスペクトとして現れ、またシーンに忍びこんでもいる。目を奪われる画面の中には、時にシャープに、そしてグロテスクに暴力映画の叡智の集大成が垣間見れた。
 更に触れたいのがこの映画にはブラックユーモアやアンチヒーローとしての主人公の描き方、そして皮肉とも取れるような心に響くセリフたちが溢れているということだ。それらは今の日本映画、いや世界の映画たちに「コノヤロー!!」突っ張っているように見えてならない。まるでクズでゲスでブスな生き様の二人の男たちのように…
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