マタンゴ

パッセンジャーのマタンゴのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
4.0
俳優には2種類の人間がいる。

すなわち、寂しさ故の極大悪事でぶっ殺される男と許される男。

クリス・プラットだからこそ許され成立する要素が秀逸な本作。

起承転結の承の段階で転で起きる悲劇が見えており、ゆえに承の「本来ならワクワクするべきシーン」が全て極上のハラハラに置き換わっている面白み。
先の展開が見えているのに興味を惹き続けられるパワーは素晴らしい。

また、「広大な空間に一人きり」「話し相手はバーテンダー」「小説家」というところでシャイニングとの符号もすこし諧謔みを感じるところ。なんかバーテンダーの見た目、シャイニングのロイドに似てる気がするし。
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