あかね

ちはやふる 下の句のあかねのレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
3.9
これを観ているとこんなにも体の底からエネルギーみたいなのが湧いてきて画面から二時間目が離せません。
これをただの青春映画と言って終わらせてはいけない気がします。
下の句は、かなりレビューが分かれていて低い方も多いのですが私は上の句ともに大好きな作品です。
やはり作品自体が大好きで音とか画の撮り方がわたしにマッチしたんだと思いました。
百人一首ってすごいなってこの歳になってわかった。それは、やっぱり原作者が20巻以上通して丁寧に描いてくれそれを短い映画でなんとか漫画どおりに伝えてくれたからこそ。
日本の昔からの贈り物ですよね。
大切に好きな人に贈った恋文や自分の心情それが現代に引き継がれそれを漫画で丁寧に伝え栄させた原作者がすごいしもう百人一首が頭から離れません。

そして下の句は、かるた会の女王クイーンが出てくるんですがこのクイーンを演じた松岡茉優ちゃん。演技が圧巻です。わずか17歳で史上最年少でクイーンになった役柄をとてもしっとりした京都弁を使い迫力、貫禄ともにその演技は観る価値がとてもありますし、圧巻されます。
最後のはよ、あがってこいの京都弁にしびれました。
また、素晴らしい逸材が現れたと思いました。

千早とクイーンしのぶの戦い。
映像でこその美しさも魅せてくれました。
千早は、音があるカルタで素早く魅せてくれます。
しのぶは、音がないカルタで素早くとても美しくカルタをとります。
この対照的な戦い方法ですが2人の女優さんはとてもよく魅せてくれました。
そして、仲間達肉まんくんに机くんにそれぞれとてもいいキャラクターだったんですが中でもやはりずば抜けてたのがカナちゃん役の子。
この子は、多分舞妓はレディで主人公を演じてた子なんですがあの時も良かったけど完全に漫画のカナちゃんが憑依してるくらい上手い。
そしてこの子の演技のおかげでカルタにもっと興味が湧いたと言っていいくらい。

最後は、メイン4人のクイーン戦、及び名人戦。結果は分からずじまいでしたが来年の続編で丁寧に描いてほしいと思います。
始まり、最後のエンディングも綺麗だったと思います。
あかね

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