前作とは構成が異なり、勝ち負けの色味が少なく勝ち負けの感情の切り捨て、純粋に楽しむこと、それを通じて繋がる人たち、それは糸のように、。かるたの言葉から昔の人と今の人をも繋げている。
クイーンとのライバル関係にひたすら焦点をあてた作られた印象。
仲間がいること、一人でないこと。
その対極的に描かれている二人。
なんのために取り組むか。誰もがぶつかるであろう目の前のことをかるたを通じて伝えようとしている。
その目的が一つじゃなくてもよい。
今回は個人戦というところが入ることで人間関係がぎくしゃくしていたが結論は人と繋がり、共に楽しむこと。
試合の流れが悪くどうすればわからないときは一番楽しかったときのことを思い出す。イメージ、考えよう。
かるたも他の部活も、他の社会においても。
今回一つのテーマとなったちはやぶるの言葉の意味。
ぶれずに真っ直ぐ突き進むこと。
だけどもうるさく物音立てて迷惑をかけるのとは異なる。
あらぶるとはどうちがうか、純粋にかるたを楽しむこと、言葉の意味の深さを映画を通じて描かれているヒューマンドラマ。
辞書というキーワードで人と言葉を辿っていく『舟を編む』とはことなる戦いを通じて繋げていくところに人の熱さを感じさせる。
それをきちんと精鋭で固めるわけでなく、競技の技を越えたもの。
感情で表現されたキャストの人達の演技、各々のキャラクターの立場、思いは見ごたえ。