福福吉吉

死霊高校の福福吉吉のレビュー・感想・評価

死霊高校(2015年製作の映画)
2.5
1993年、演劇部が演じた「THE GALLOWS」という劇で、主演のチャーリーがセットの絞首台で本当に首を吊って死んでしまうという事故が起きた。それから20年後、演劇部は再び「THE GALLOWS」を行うことになった。主人公リースは演劇部のヒロイン、ファイファーからの誘いを受けて舞台の主演を演じることになったが、悪友ライアンとその彼女キャシディは夜中にステージに忍び込み、セットを壊して舞台を中止しようとリースに持ちかける。リースはその提案に乗り、ライアンとキャシディとともにセットを破壊するが、そこに偶然、ファイファーが現れ、リースたちの計画を知られてしまう。観念したリースたちは学校から出ようとするが、校内の全ての扉が開かず、出られなくなってしまった。その直後から周囲で怪現象が次々に発生して4人は恐怖に襲われることになった。

本作は主人公たちが撮影していたカメラの映像でストーリーが展開するが、特に映像の見づらさは感じなかった。
怪現象が始まるまでが長く、その間、カメラを撮影しているライアンがずっと喋っているので非常に鬱陶しい。このライアンとその彼女のキャシディの性格が非常に悪く、リースが一生懸命頑張って演技の練習しているのを邪魔したり、リースの女性の趣味にケチをつけたり、演劇部の人たちをオタク呼ばわりしたりと、個人的にかなりむかついた。夜間の校内で怪現象が起こって、4人はパニックに陥るが、ライアンとキャシディに被害が及んでいるときは怖さよりも「ざまあみろ」という感情が先に来て、全く怖くなかった。
怪現象が始まってからラストまではわりと楽しく観れたかな。恐怖演出はカメラ映像のお約束のビックリ要素が多かった(カメラが別の方向に向いたらいなかった者がいる、みたいな感じ)。
ライアンとキャシディへの怒りが怖さを上回ってしまったので、ホラー作品として観れなかったな。他の人が観たらそれなりに面白いかも。
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