かおりん

ホーンテッド・キャンパスのかおりんのレビュー・感想・評価

ホーンテッド・キャンパス(2016年製作の映画)
4.5
公開初日と2日目、舞台挨拶付きの上映を見てきました。
だいぶ遅くなってしまいましたが、DVD&Blu-ray化も発表されたタイミングで、思い出し感想を。

まずは物語の冒頭から、「ホーンテッドマンション」のタイトルの文字が出るまでの流れが、とっても好きでした。
いや、実はもうそこでなかなかの事態が起こっているのでとっても好きというのもどうかと思うんですが、静かに淡々と始まる感じが一気に引き込まれていいな、と。

その始まり方もそうだし、画面の全体的な薄暗さとか空気感とか、役者さんの演技の青さ(笑)も全部含めて、ちょっと(かなり?)昔の、角川の青春ミステリーっぽさがありました。
ザ・邦画という感じが、古くて新しいです。

原作もある程度読んでおり、わりと全般的に下ネタ絡みの内容という印象だったので、あれをぱるる主演の映画にどう料理するのか興味津々だったのですが、うんうんうまいことまとめてきたなーと拍手喝采。
ふたつのエピソードを入れ込むことで、観客とオカ研メンバーの距離もぐっと近づいたし、お話もダレることなく進んだと思います。

気になるホラー度は、まあそこそこ。
でもホラーの苦手なわたくしは、佳境に入るところは正視できませんでした(←指の間からなら、なんとか見れた!笑)

役者さんの演技は、、、まあ、そのなんというか(もごもご。笑)
今って、オバケみたいにうまい若い俳優さんがたくさんいるからねえ。
そういう人たちに比べると、ちょっとテレビサイズな感は否めなかったかな。
でもね、ぱるるのふんわりした透明感とか、アイドル優馬くんの2枚目半的にがんばってる姿とか、今のこの時期じゃないと見られないであろう彼らの姿は、あっちこっちで光っていたと思います。

そしてこの作品、監督さんもとってもお若いんですよ。
舞台挨拶で感じた監督と役者さん達の連帯感が、とーってもリアルに青春してて微笑ましかった!
あの「若さ」と「青さ」こそが、たぶんこの映画の最大の魅力なのではないでしょうか?
いつか竹本監督が巨匠になって、オカ研メンバー出身のこれまた大物俳優さんと映画を撮る日が来たらいいなあ、、、と夢が膨らみます。
これはその、はじめの一歩の映画です。

内容的にもまだまだ謎はいっぱいあるし、ぜひ続編を制作してもらって、監督やオカ研メンバーの成長を一緒に体感していきたいです!


さてさて最後になりますが、わたくしは黒沼部長役の安井謙太郎くんのファンです。
安井くんも、普段はキラキラアイドルなんですが、この映画では川に落ちてみたりなかなかのコメディリリーフに挑戦していて、そのがんばりにもぜひ注目して欲しいなー、と。
大野拓朗さんとの「いずみちゃん×本家」コンビもたまらなく好き!!!(←どさくさ)
本当に素敵な作品に出てくれて、うれしい宝物となりました!
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