街の夢だった遊園地、星ガ丘ワンダーランド。いまは寂れてしまい、もうすぐ閉園することが決まった。
その場所で…あの人は死んだ。
宣伝ではミステリーと言ってますが、ミステリー要素はあってないようなもの。
どちらかと言うとヒューマンドラマ(合ってるかな?)メインかと。
最初からミステリーとは思わずに観てた…というか、予告と宣伝文句が噛み合ってなかったのでそうじゃないかと思ってたら正解でした。
この映画の雰囲気は嫌いじゃない。
光と影の使い方、静寂、ボカシ方、色合い(いや、色温度かな?)。
その場の空気や温度まで伝わってくるような気がします。
たぶんこれを撮るには苦労したのではないかな…それだけの成果は出てると思う!
画面に目が釘付けになる美しさ。
こういう光の使い方して写真撮りたい。
ストーリーは好き嫌いが分かれそうです。僕は結構好きです。
ちょっと強引な面もありますが、人間らしいというか…なんかわかるような気がするとこが多かった。
本当は伝えたかったのに、どこかで勇気が出せず、どこかで掛け違えてしまい、不安になり、悲しませてしまう。
主演の中村さんのお芝居がよかった。
不安、嫉妬、悲しさ、嬉しさ、感情一つ一つに味があって心にぐっとくる。
美しい映画、静かな映画でちょっとしんみりしたい時にはオススメ。