不思議な力を持つ息子は牧場という名の謎のカルト教団に以前なら囚われていたのを、父親の彼は州警察の友人の力を借り息子を連れ出すことに成功する。その後母親と合流し、息子の言う場所へと連れて行こうとするも、カルト教団や政府までもが行手を阻んでくる。
無駄のない綺麗なSFといった感じだった。
無駄のないというのは、人によったら説明不足という言葉に置き換えられるのだろうが、私好みにはぴったり。
説明不足かもしれないが、映像や言葉の端々から推測できることは多々あり、それがこういう作品の面白いところでもある。
息子の力とは、目を光らせながら、空にある衛星を落としたり、訳の分からない言葉で誰かと通信したりする。
そしてこの作品の目的とも言えるある場所へ向かうこともその子から与えられたもの。
誰もそれを疑わず、母親でさえ息子を失うかもしれないのにともに進む。
でもそれは半信半疑だった時に、中盤あたりで確信を得られたことで変わったのかもしれない。
全体的に静かな雰囲気ではあるが、目を離せない作品でした。
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