2017.3.12
普段あまり見ない感じのストーリーでした。
特殊な能力を持った男の子を手元に置きたがる宗教集団から、息子を守るために逃げ出したお父さんが国も巻き込みつつ追っかけっこする話。
男の子の特殊能力は分かりやすく引き起こるし、何かの気配や存在を匂わせてくれるし、男の子と同じような者達が居ることもはっきりさせてくれるので、この能力は何だろうか、て考えずに見ていたことがなんだか不思議。正体を探ろう、ではなく、この子はこういう力を持った別の何か、ていうのが自然に刷り込まれるというか…上手く言えませんが。
目に見えなくても感じなくても、すぐ隣にちょうど目の前にあるかもしれない世界、て感じでわくわくするような怖いような、そんな気分になりました。前にもそんな感じがした映画があったんですがなんだっけかな
…。
この男の子がまた、落ち着いた知性を感じさせる目をしていて、老成、って言っちゃって良いような雰囲気しててすごいなと思いました。
あと親のほうの愛情の深さが言葉じゃなくて表情とか態度に出てるのも静かで悲しい気がしました。
そんで最後まで付き合ってくれたお父さんの幼馴染みの人も、…この人はどう感じながら一緒にいてくれたのかな、不思議な表情態度してたな。
うわーすげー面白かった！というより、じんわーりくる不思議な面白さでした。
