福福吉吉

追撃者の福福吉吉のレビュー・感想・評価

追撃者(2014年製作の映画)
3.0
果てしなく広がる荒野をガイドする仕事をするベン(ジェレミー・アーヴァイン)は、富豪のマデック(マイケル・ダグラス)の狩猟に随伴する。そして、マデックは動物と間違えて人を撃ってしまう。ベンは急いで通報しようとするが、マデックは保身のため、ベンにその罪を被せようとする。マデックはベンから衣服を奪い、裸で灼熱の荒野に放り出して死亡させようとする。ベンは皮膚を焼かれ、渇水に耐えながら突破口を見つけようとする。

ストーリーとして最初から最後までマデックという男の悪質さと狡猾さ、そしてそれによってベンが地獄の苦しみを味わう展開になっており観ている側も苦しさを感じました。

ベンは、撃たれて亡くなった友人チャーリーが荒野の中に隠した拠点を頼りに動いており、マデックの監視の中、様々な手を尽くして姿を隠し、マデックに対抗しようとする様子が描かれています。そこにはマデックの監視という絶望的な状況に一筋の光を差すように小さい活路を生み出そうとするベンの執念が心に伝わってきました。

マデックは金でなんでも解決できると思っているせいか自己中心的であるとともに、ベンを荒野で苦しそうに歩いている姿を喜んでいる狂った部分のあるキャラクターになっていて、本作の全てを握る存在になっています。

マデック役のマイケル・ダグラスの怪演が光る作品で面白かったと思います。

鑑賞日:2022年10月5日
鑑賞方法:BS/CS WOWOWプラス
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