kevin

全開の唄のkevinのレビュー・感想・評価

全開の唄(2015年製作の映画)
1.0
かりゆし58の全開の唄を元に作った映画…らしい。そもそも元の曲を知らない。

それはいいんですけど、この映画は誰に向けてるものなのかよくわかりませんでした。身内や出ている役者さんのファン向けの発表会用?
ベテランの役者さんはちゃんと役割を果たされているんですけど、主に活躍の場がある若手な方々は勢いでやってる感。それも爽やかさとかよりはうるさくて単調。

熱い展開とかも微妙。主人公の自転車競技に対する思い、こだわり、熱意をもっと丁寧に描いてほしい。
雑すぎて気持ちが伝わらないし、応援する気になれないし、全開を語られても…。もっと突き抜けた何かが必要。

どんな狭くて人数少ない大学なんだと思うほどのコミュニティーの狭さ。
どんだけ娯楽のないド田舎にいるんだと思えるほどみんな自転車競技部の試合に注目する。
その辺りにゴロゴロいそうなぐらいの美しさの学園一のマドンナ(もしくは大学にはよほど不細工しかいないのか?)。
イケメンなのか微妙だなという雰囲気だけど集まる女子みんなが過剰に黄色い声援をとばすチャンピオン(別にイケメンに怨みはありません…たぶん)。
チャンピオンに勝てるように鍛えてから不意打ちのように勝負を申し込む主人公(そしてそれを当日に受けちゃうチャンピオン)。
取って付けたような出番のかりゆしの人。
ストーリーにどう必要だったのか不明な保健室のお色気先生と敵のコーチ。

僕にはいらない贅肉ばかりが目立って見えてしまった。こんなものはすべて棄ててもっと主要な人物の気持ちや背景、大切な人との関係に焦点をもってきて欲しかった。
kevin

kevin