おさむ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のおさむのレビュー・感想・評価

5.0
すべてにエヴァンゲリオンにありがとう、そしてさようなら。これは長きにわたりエヴァにワクワクさせてもらった私が言いたかった台詞。
チラ見せされていたパリ戦から全てがかっこよく、理解が及ばず、Qでは描写が及ばなかった登場人物達の心中や空白の14年に触れ…
ロマン溢れる兵器やヌルヌルのアクションから、旧劇を思わせる心理描写、走馬灯の様に流れる過去作の数々のシーンを受け止め、ああこれがエヴァで、エヴァの終わりなんだと感じさせられた。
劇中歌の宇多田ヒカルの歌声も歌詞も全てがハマっていた。新曲もさることながら、エンドロールにもってきたBeautiful worldの歌詞、とても作品に合っていた。

あわよくばシンジくんが再生した世界を、もっと見ていたかった、もっと続きを見たかった。でも庵野さんはやっと終えられたって気持ちなんだろう。庵野さんをエヴァに呪縛してしまっていたのはエヴァを待ち焦がれていた私たちの熱量であり、そんな熱を生み出したのがエヴァの凄みなんだろう。

もう待てないのが寂しいって先輩が呟いてるのをみたけども、まさにその気持ち。
記憶を消して、もう一度観たい。終わりを迎えるなんて知らないままずっと待っていたい。そう思わせる力がエヴァにはあった。序破Qシン、欠けていいピースは一つもなかった。
映画本編をみたいま、過去作や本作の考察動画やブログに触れるのがとても楽しみ。
でもその前に、もう一度映画館に観に行こうかな。
おさむ

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