ピット

シン・エヴァンゲリオン劇場版のピットのレビュー・感想・評価

3.0
意味不明…
やっぱり…
やっぱりね…

ロボットの描き方、メカの独創的表現の仕方等については唯一無二といっても言い過ぎではないと思います。
風景描写も唯一無二とは言えませんがとらえ方も良く、丁寧によく書き込んであると思います…

だけど…
意味不明…

先日NHKで庵野さんのこの数年間での軌跡について特集やっていました。本人が鬱になって…あがいて悩んで神がかってシン・エヴァを作り上げたみたいな…
何か天才か芸術家みたいな雰囲気を醸し出していましたが…
演出しすぎでしょう?

エヴァンゲリオンとはギリシャ語で福音(良い知らせ)の意味。
簡単に言うと「聖書(福音書)」です。
だから「使途」とか「リリス」とかキリスト教に係る言葉が頻繁に出てきます。
庵野はキリスト教?隠れキリシタン?潜伏キリシタン?
そんな話聞いたことないよ!

「庵野秀明×東浩紀」で検索すれば2010年(11年前)の雑誌の対談が出てきます。
「ロボット、エロ、意味不明、複雑怪奇、売れれば売ったもん勝ち」
これが最初の本音。ただ時間の経過とともに色々と本人も都合のいいように変化したんだろう(笑)

「あんた、バカぁと、言われてみたい。(庵野秀明、宮村優子)」
で検索すると25年前の対談がヒットします。
「ライブ感覚」でエヴァを制作していたそうな…
「人類補完計画」も最初は言葉だけ…
庵野本人も結末なんて考えていなかったと告白している。「ライブ感覚」とは制作過程で次の話の展開が出来上がっていく事、らしい…
そんなもんかい、やっぱりね…(笑)

「エロい、グロい」と言えば「ガンツ」もそうでしょう?
あれも「ねぎ星人」から始まって、ほんとに年々と話が壮大になっていったよね(笑)

大御所のドラゴンボールでも最初はカメハメ波で天下一舞踏会で相手をやっつけるぐらいだったのに10年も続けば地球丸ごと吹っ飛ばすくらい凄くなるなんて(笑)

単純明快にエヴァは面白いと言えば言えますが…
ごちゃごちゃと、神格化されるのが嫌なのとそれを信望する人たちが個人的には嫌なだけです(笑)
(個人個人自由ですので失礼しました(笑))

さて、ここまで酷評しましたが…
「風の谷のナウシカ」で巨神兵を描いた庵野さん。
あの巨神兵の描き方、表現の仕方、凡人の私には到底できない神業です。
(当然ながら私は漫画家、アニメ関係者でもなく一般企業のサラリーマンですが…)

エヴァ(ロボット)の描き方、表現の仕方も神業です。これは認めさせていただきます。(私の知る限り前例がない。オリジナルでしょう?)
ヒロインたちのエロさ(これは他にもありふれているが…)もそこそこいい線行ってます(笑)

まぁまぁ…
庵野さんは最初からずっと言ってます。
「真の意味は皆さん個人、個人で考えてください」
ということですから…
最初から本当の意味なんてないのですよ。
だから劇中でも意味が分からん表現がいくつもあるでしょう?
個人個人、都合のいいように解釈してください。

あくまでも個人的に言えば…
もっと現実的、リアル感を出してくれたほうが私は好きなんだけど…
ファースト「ガンダム」も大好きだったけど途中から「ニュータイプ」なるものが登場してからは???ってなってしまいました(笑)

最後に…
押井守を酷評するのは許しません。
映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は傑作です。(本音)
押井守は何せ私の母校の先輩ですから(笑)
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