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シン・エヴァンゲリオン劇場版のshowのレビュー・感想・評価

3.5
◆ちょっとだけわかった気になってみる

いやーなんだかよくわからなかった。アヤナミレイの最期はあれ、何なの?とか。アスカのオリジナル?「イスカリオテのマリア」ってどういう事?とか。

エヴァシリーズって、ずっと「わからないことがたくさんあるけど、すごい人気」っていう稀有な作品なんだと思う。ふつう、難解な作品は、多くの人にウケない。でも、エヴァは日本どころか世界中の人に受け入れられている。ずっと不思議。作品をいかようにも解釈できる「余白」がたくさんあって、そこをなんだかんだ解釈できる楽しさはあるんだろうけど。東浩紀のいう「データベース消費」の一形態なのかな。

ただ今回は、今までで一番、「わかりやすさ」に針が振れたんじゃないかって気もする。「父殺し」のストーリーが最初から最後まで一貫してた。これまでエヴァを哲学的に色々「解釈」する人が多すぎて(それはそういう風に作ったからなんだろうけど)、それに対するアンチテーゼとして「わかりやすさ」をぶつけてきたようにも思える。そう考えると、九〇年代に広がった「データベース消費」に引導を渡した、のかもしれない。
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